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Takashi Kuwahara

ー桜を求めて琵琶湖畔までバイクパッキング!ー

関西地方は好天に恵まれた春分の日に琵琶湖の辺りまで1泊2日のバイクパッキング でキャンプをしてきました。

世間はCOVID-19一色で暗いニュースが多いですが、やはり日本人としては桜の開花宣言を聞くと桜を見に行きたくなるのが、人情ってものです。まあ、結果を言えば蕾すら微妙だったので、写真も撮っていないのですが・・・。


しかし、いくつになってもこの手のイベントの時は早起きしてしまう自分はまだまだ子供なんだな〜と思ってしまいます。そして今回はワクワクしてしまう理由の一つがこちら!

はい、バカですね〜。片道80km弱の道のりをフル装備で行くのにシングルスピードです。しかし、シングルスピード乗りでバイクパッキング に興味がある人間なら必ず実は「行ってみたいけど、登りとかあったらどうしようもないよな〜」と迷う筈。(そう思いたい!)


もちろん、綿密にルートのチェックは行いましたよ、Google Mapで!琵琶湖に行く道で峠越えは避けられないが、どのルートならば斜度が緩やかで標高が低いのかを!


こういう事前の下調べしたルートも結局少しずれて行くのですが、それも自転車旅行の楽しみの一つです。車やオートバイと違って、のんびりしたスピードで横道に逸れてもなんとかなりますから!


そんな訳で、自宅を6:30AMに出発。朝日がメッチャ眩しいです。

気温は8度とそこまで寒くもなく天気は快晴。軽やかにペダリング出来るってもんです。

今回ももちろん、装備は<Woho>のバッグ類に詰め込んでます。もちろん、ボトルケージには<d.o.m.>のMonkii Cageを装着してます。


 

ー最大の難所逢坂関所ー


そして、Google Mapのアルアルですが、いきなり行き止まり??!!って道に出たんですが、まさかの横道がありそちらへと走り出すと、1.2mの高架が!!自転車に乗ってはもちろん、かなり屈まないと通れませんでしたよ。おそらく、ほとんどの成人は屈まずには通れないでしょう。しばらく行くときれいな菜の花畑の川沿いに出て、本当に気持ちの良い日でした。

そして国道24号線をひたすらペダリングしますが、20kg以上はあるシングルスピードのバイクではせいぜい20km/hしか出ません。まあ、のんびり行くと決めていたのとこの後待ち構える最大の難所の攻略に向けて温存作戦です。


名神高速道路のすぐ脇を走る道は既にリサーチ済みだったので、国道1号線ではなくそちらをチョイス。もちろん、上りはカメ並の速度になる自信があるので・・・。そして、シングルスピードならではの、まるで一歩づつ踏み締めるかのように黙々とペダリングです。34x17Tとギア比2:1ですが、なんとか問題の逢坂関所跡に到着。

ここまで辿り着けば後は下りだけです!しかし、荷物があるので基本安全運転でのんびり下りでクールダウン。

 

ー琵琶湖の強風の洗礼ー


とりあえずは、湖岸道路を目指し湖西側から走ります。時間は既に11:00AMに近いので、車通りも多く久しぶりに来た湖南の変貌に驚きながらも北上を続けます。


そして、やっと出てきた<琵琶湖大橋>の文字!琵琶湖大橋の上を強風に注意しながらペダリングを続けますが、琵琶湖の辺りは毎回不思議なほど風が強いですね。なんだか雲も結構出てきました。

そうこうしてるうちにキャンプ場に到着。テレビやネットで見て知ってはいましたが、やはりキャンプ場はかなり賑わってます。それでもまだスペースに空きがあったので、良さそうな場所に設営。今回のテントは前回と同じく<UPON Dorcus>テントです。


エアピラーで設営する2人用のテントを1人で使うので、中は広々です。

設営が完了したので、買い出しを兼ねた近所の散策へと出発です。

 

ー湯たんぽとカレーと結露ー


夕食の買い出しついでに、近所で天丼とうどんのセットを食べたらこれが結構なボリュームで・・・苦しかったです。


とりあえず買い出しも終了したのですが、お風呂はちょっと離れた場所なので今回は諦めてボディーペーパーで拭き拭き。ミント系は結構冷えるのでオススメ出来ません!。


なので、仕方ないので早々に湯たんぽの登場です。しかも外は強風が吹いてるので、体感気温は結構低い。

周りでは焚き火を囲んでBBQを楽しんでるのが羨ましくもありますが、そこは積載量と自分の体力&脚力を天秤に掛けると自ずと答えは導かれますね。荷物を少なくしつつ暖を取るのも経験が物を言う筈です・・・・多分。


もちろん、BBQしたいのは山々ですが持ち帰るゴミの量や炭、網、片付けなどを考慮して、今回も安定のレトルトです。技術の進歩に感謝してお湯で温めるだけで暖かい料理が頂けるなんて最高です。そして、外はすっかり風が落ち着き良い感じになってきました。

焼き鳥カレーとお酒を堪能すれば、本日の心地良い疲れと共に目蓋が重くなって来るのは必然のことですね。そういう時は素直に寝ることにします。


寝るのが早ければ、当然起きるのも早くなるってもんです。なので、軽く朝の散歩。しっかりと両方の太ももが筋肉痛です。次の日に筋肉痛がおきるってことはまだまだ若いのか、よっぽど昨日のライドがキツかったのか?の2択になると思いますが、間違いなく後者でしょう。

そして、テントをよく見てみればフライシートは結露まみれ。しかし、ダブルウォールの<Dorcus Tent>なので、中は全く濡れることもなく快適に睡眠出来ました。寒暖差が激しい季節はダブルウォールが良いですね。夏だとシングルウォールの<Bivy Tent>や1.5ウォールの<3G Bivy>が軽くて涼しくて良いですけど。


 

ーお土産買って、無事に帰宅するまではバイクパッキング ー


とりあえずはお日様が昇ってくれないことには乾かないので、仕方なく朝食の準備もします。今回はどて煮です。酒のアテとしても、ご飯の上に掛ければどて煮丼にもなるという優れものです。生姜が結構効いてるので、七味がよけい欲しくなってしまいました。食後の後はもちろん、モーニングコーヒーです。今回はハンドドリップしてみました。


帰路は前日の疲労が完全に残ってますので、速度は往路より遅めです。そして、忘れてならないのが現地のお土産。これが家族円満の秘訣です・・・多分。まあ、ちょっと仲間内でも話題になってたクラブハリエのバームクーヘンなので、根性でペダルを漕ぎます。デパートや百貨店でも買えるのですが、せっかく近くまで来たので(それなら近江八幡の本店に行けば良いと言えますが、体力的に往復プラス20kmは無理と判断したため)、帰り道にある支店へ。もう、外観からしてかなりお洒落です。どう考えてもデカイ荷物を背負ってヘルメット被った自分には似合いもしません。

後はのんびり帰るだけですが、何故か帰りも向かい風(自転車アルアル)とルート間違い、足が早々に売り切れと色々な要素が絡まり、写真を撮る元気もすっかり失せてなんとか無事に家に辿り着きました。 今回分かったのは、結構シングルスピードでも登れちゃうし、走れちゃうけど万人にはオススメ出来ないので、変態さんに限り挑戦しても楽しいですよ!!ということですかね(笑) 次回は今回取れなかった満開の桜を目指して行ければ良いな〜と思う所存です。


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