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Takashi Kuwahara

2023年最初のBike&Camp


日本中で季節外れの陽気に見舞われた3月に、今年最初の<Bike & Camp>を敢行するために、岐阜県の池田町にある<大津谷公園キャンプ場>へ行ってきました。


正直なところ、木曜日までの天気予報を見ると日曜日が雨マークになっており行かないつもりでいたのですが、金曜日の夕方ごろに見るとまさかの雨マークが消えてる!!こうなると、一気にやる気になります。


とりあえず、キャンプ場を予約して(空いててよかった!)、そこからネットの地図を見ながら目ぼしい場所を探し、明日のルートを考えます。しかし、基本的には自転車での移動なので、距離は短め、上りもできるだけ少なめになりがちです。キャンプ装備積んでなければまた状況は変わるんでしょうけど、それだとこの企画自体成り立たなくなってしまいます。

さて、土曜日の朝は見事な快晴でキャンプ日和です。近鉄郡山駅まで走って行き、そこからパッキングして輪行旅のスタートです。しかし、京都に近づくにつれて乗客が増えてくるので、とても申し訳ない気持ちになってしまいます・・・。もちろん写真を撮る暇もなく乗り換えに追われます。


あっという間に滋賀県の近江長岡駅に到着です。

この駅で降りた乗客は自分を含めてたったの2人だけでした。今回の目的地まではまだ距離がありますが、とりあえず自転車のパッキングを解いてライド開始です。

先ずは地図も確認せずに適当に北に向いて走り出します。すると、いきなり天然記念物の池が出てきました。こういう発見が楽しいなんと思ってると、ロードサイドには桜??!!確かにこれだけ暖かいと間違えて咲き出すのかも・・・。


そういえば何故この駅で降りたかというと。


自分も愛用してるシュラフの会社<NANGA>の本社が米原市にあるからなんです。会社は週末なのでもちろん閉まっていますが、勝手に本社前で記念写真をパチリ。しかし、こんな有名な会社が農村にポツンとあるのでちょっとビックリです。


そこから暫く走ると、県境の標識を発見。岐阜県にあっさりと入ってしまいました。関ヶ原といえば、

当然のことながら、関ヶ原の古戦場跡巡りでしょう?!


島津義弘や開戦地、石田三成陣地跡、決戦地などを巡って分かりましたが、東軍と西軍の思惑や戦略、合戦地の規模なんかを見ると、東西分かれ目の天下の合戦の意味が分かります。

学生の頃にもうちょっとちゃんと勉強しておけば良かった〜(汗)


新しく出来た、関ヶ原古戦場記念館はまさかの大行列。しかも予約が必要みたいなので、ここで出来ることと言えば一つしかありません!

天下分け目の合戦を形にしたその名も<戦国武将カレー>。お皿の上で牛肉と野菜の華麗な戦いが繰り広げられていました、カレーだけに(笑)


身体も冷えた・・・もとい、お腹も満たされたところで、記念館を後にして本日の目的地へとペダルを漕ぎ出します。マップのルートによると、どうやら旧中山道を通るみたいで少しワクワクします。走り出すと早速見つけました!

垂井宿と赤坂宿です。中山道の56番目と57番目だそうです。江戸からこんなところまで歩いてきてたのかと思うと気が遠くなりそうです。


そうこうしてると、道の駅の池田温泉に到着してひと休憩。

足湯には少し惹かれたんですが、またそのまま漕ぎ出すので足湯に浸かる意味がないかな〜と。


池田町のスーパーで買い出しを済ませて、キャンプ場へと向かいます。相変わらず、酒が重く背中にバックパックのベルトが食い込む・・・。


受け付けを探してるとスタッフの人が声を掛けてくれて、あっという間にチェックイン完了。(写真撮るの忘れた)

キャンプサイトはとても広く、上に行けば行くほど人気らしいので自分も自転車を押しながら、上へと上って行きます。あ〜なるほど、木々の間から街並みが見えるのね。これは夜景も楽しめるかも!ってことでテントを設営してると、岐阜に本社を構える<株式会社箕浦>の方からメッセージが「今から行きます!」と。ご自宅がすぐ近くらしく来て頂きました。会って少し話してると「せっかく岐阜まで来られたんで、酒のつまみにでもしてください、ちょっと車から取ってきますので」って言われたので、テントの設営を続けてると帰ってくると手にはボックスが。


チーズでも出てくるのかと思ったら、おもむろに折りたたみテーブルとバーナーと鉄板を取り出し、いきなり肉を焼き出しましたよ!!「せっかくなんで飛騨牛食べて行ってください!!」とまさかの国産の飛騨牛です!つまみどころかいきなりのメインディッシュ登場でビックリ!!

その後少しお話をして帰って行かれました。ありがとうございました。めちゃくちゃ柔らかくて、超美味しかったです、ご馳走様でした!!


これは早目にお風呂に入った方が良いと思い、近くの<湯華の郷>へ。キャンプ場のすぐ近くにあるのでとても便利です。

いや〜ここの温泉の泉質が最高で、多分過去最高くらいにヌルヌルです。思わず長湯してしまいそうになりましたが、これから夕食を作らないといけないので、ほどほどにしてキャンプ場へと戻ります。


辺りはすっかり日が暮れて真っ暗ですがランタンを3つ用意したので、なかなか明るいです。そして少し寒くなってきたのでやはり定番の鍋料理!しかし、買い出ししたスーパーには鍋用のカット野菜が無く、炒め用だったので白菜ではなくキャベツになってしまいましたが・・・。そして〆にラーメンを入れるのではなく今回はうどんにしてみましたが、これはこれでなかなか美味しかったです!!

お腹もパンパンになり、する事と言えば当然<酒を飲む!!>なんですが、朝早く起き、駅まで走り、更に2時間半以上も電車での移動をして、近江長岡駅から自転車でおよそ40km走った影響で、身体は悲鳴を上げていたみたいです。


せっかく買った900mlの焼酎は、まさかのお湯わり1杯で撃沈してしまいました。いつもみたいに記憶無くなるまで飲まなくて良かった(笑)

洗い物をして、歯も磨き、スマホなどの充電をセットしてNANGAのシュラフに入ったのは午後9時半!!普段ならこんな時間に寝ることほとんどないんですけど、疲れてたんだな、自分と思いながら速攻で夢の中へ(笑)


さて、夜中に一度トイレへ行くために起きたのですが、当然辺りは真っ暗。目印がわりに自分のテントの中の灯りを灯しておきます。

<UPON 3G Bivy>テントはフライシートを閉じれば当然中は見えませんが、眠気に負けた自分はそのままで寝てました。それでも全然寒くなかったです。


結局、朝の4時半ごろに起きてしまい辺りが明るくなるまでゴロゴロして過ごしましたが、街の夜景が撮れるかな?と思い撮ったのがこちらの写真。少し小さいですが、遠くの夜景がお分かりいただけるでしょうか?

することも無いので、「さっさとパッキングを済ませてしまおう」と思い6時過ぎからやり始め、結局パッキング出来たのは8時前だという・・・。撤収が一番時間掛かりますね。


そして、チェックアウトする時に初めて気づくという。「出没注意」の看板。いや、出なくて良かったですよ、マジで。

日曜日にこのキャンプ場で行われるマルシェに本当は顔を出したかったのですが、空はどんよりしており、キャンプ道具満載の自転車の自分は、「雨降ったら洒落にならん」ということですいません、さっさと下山してしまいました。


往路でも見た、山を切り崩して石灰石を掘り出してる場所があるんですが、見事に山の形が<マチュピチュ>のような人工的な形になっています。そして、めっちゃ晴れてきましたうよ・・・マルシェに行けたんじゃ?と頭をよぎりましたが、既に後の祭り。

そして、大垣市にある大垣城へ。関ヶ原の合戦ではここが決戦の場と思われていたのに、関ヶ原の方に移ったそうです。関ヶ原の合戦で敗北した西軍は大垣城を開城し、後に兵庫県の尼崎から来た戸田氏鉄公が入城したらしいです。なんか関西のよく知ってる地名が出てくると親近感が湧いてしまいます。

中には鎧や武器、資料などが展示されており、双方の戦略などを読んでると結構時間が過ぎてしまいました。


大垣城のすぐ近くにある、松尾芭蕉の<奥の細道のむすびの地>があるみたいなので、そちらにも行ってみました。

そういえば朝食を食べなかったので、喫茶で食べようとするとまさかのワッフルセットのみ。おっさんが1人でワッフル食べてる絵面もさる事ながら、とても量的に足りそうにないいので、横で売ってたお弁当を購入。


おにぎり2つがとても大きくお腹も膨れました。ついでにお土産も買えたので、満足です。これで安心して帰路につけます。


最寄駅のJR大垣駅もササッと走って、パパッとパッキングして電車に乗り込みます。途中米原駅で乗り換え、そこから京都駅。そして近鉄に乗り換えて帰るだけです。

帰りの電車の中は半分くらいウトウトしており、あまり記憶がありません。早朝に起きたせいかもしれませんが、ここで輪行のありがたみを再確認。寝ていても目的地に向かって進んでくれるのって素晴らしい!!出発地である、近鉄郡山で下車して後は自宅まで走り出し、自宅に着いたのは15:30くらいでした。


キャンプ道具を満載した自転車でも輪行を駆使すれば、楽に(荷物は重いですが・・・)遠くまでキャンプしに行くことが出来ます。自転車ならではの機動力と臨機応変に目的地を変えられるという柔軟さがBike & Campの醍醐味なんじゃないかと思います。皆さんも一度挑戦してみてください。




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