気付けば前回の自転車でのキャンプ旅からなんと9ヶ月が経過していました・・・。これはマズイ、非常にマズイ。即ち仕事以外で自転車でキャンプに行ってないことになります。
そして、先日発表させて頂きました20インチATBの"Perfetto"で実際にキャンプに行かないと皆様の質問に答えることができない!!(いや、そんなこともないんですが)という強迫観念にかられて天気予報と睨めっこ。
おおお、季節外れの11月初旬の陽気で天気も晴れ!!これだ、このビッグウェーブを逃すわけにはいかない。そうなると場所の選定になる訳ですが、今からだと予約が必要なく駅からもそれほど離れておらず、観光名所もありそうなところ・・・。
という訳で今回は滋賀県の米原市と彦根市を巡り、曽根沼公園でキャンプに決定です。
前回は、自転車を下ろすときにギックリ腰になり、散々な感じでキャンプした苦い思い出が蘇ります。今回はサドルバッグを付けず、フロントフォークにバッグを付けるスタイルで輪行時のパッキングの高速化を狙ってみました。
朝の7時半前に最寄駅に着きパッキングしてると目的の電車が行ってしまいました・・・。幸先が不安な1日の始まりを感じます。
しかし、そこはすかさずプランBに変更して、京都を目指します。結果的にはこちらの方が空いており到着時間も同じだったので、こちらが正解でした。
京都駅から東海道本線に乗り換え米原を目指します・・・と言っても電車で立って景色を見てるだけですが。
のどかな田園風景が広がっており、どんな旅になるのかワクワクしてきます。結局、最寄駅を出発しておよそ2時間で米原駅に到着。奇しくも他の輪行して乗ってたお客さんも同じ駅で降りてました。
早速パッキングを解いて、セットアップをします。ここでキチンとセットアップをしておけば、道中荷物が緩むこともなく快適に走り続けられますので、念入りにします。
ここで今回の相棒<Perfetto>のことを簡単にご紹介。
「輪行や車を使ったツーリングやバイクパッキングに使えるコンパクトな自転車が欲しい、オフロードも気兼ねなく楽しめる丈夫なものが欲しい」というコンセプトからPerfetto(ペルフェット)は誕生しました。
剛性の高いスルーアクスル、前3インチ/後2.5インチ幅のタイヤを装着可能なフルクロモリフレーム&フォークに、各所に設けられたボトルケージ台座、キャリア台座、シングルスピードにも対応するスライド式ドロップアウトを採用。
1台でどのような用途にも適する完璧な自転車、というものは存在しないと思いますが、誰かのライフスタイルに完璧(= perfetto)にフィットする自転車を目指しました。
という訳で今回の旅には最高な訳です。(笑)
天気も良く風も殆どありません。最高の自転車日和です!
では、とりあえず目指すは醒井(さめがい)宿場にある居醒の清水です。ここは中山道の宿場町で湧き水があるらしいので、キャンプ場で使う水にその土地の湧き水を使うとはこれまた粋だなと思いまして。
昔は賑やかだったのかな〜と思い見つけた水汲み場がこちら!
え、本当に大丈夫?お腹痛くなったりしない?なんて思いながらも水筒一杯に汲みました。これで水は確保です!醤油ソフトにはもの凄く後ろ髪惹かれたんですが、心を鬼にしてペダルを踏み出します。
次に目指すは松尾寺です。実は私の家の近くに「日本最古の厄除け寺の松尾寺」があるので、これは何かの縁だと思いお参りしないわけにはいかないです。本堂などは撮影禁止ですので写真はありませんが、色々お話を聞かせて頂きました。そうそう、ここは日本でも珍しい飛行観音様を祀っておられます。2体1対の雲に乗った観音様を祀っており、非常に珍しいそうです。更には戦時中に各務原の飛行場から奉納された本物のプロペラも見れたし満足して少し下りて行くと、そこには「霊山寺」の文字が・・・。実はウチの先祖のお墓は奈良の「霊山寺」なんですよ。これも行くしかない!!何でも空海や最澄といった、仏教を広めた立役者と一緒に同行していた「霊仙」さんという方がが苦しい修行の果てに、三蔵の称号を頂いたらしいのですが、日本に帰る前に病気で亡くなってしまったそうです。そして、そのことが記述されてる資料がなんと昭和になってから発見されたそうです。まさか、たまたま寄った同じ名前の場所で、日本で唯一の三蔵法師様の生まれた地に行くとは。人生とはかくも楽しいものです。
そうこうしてると、時間はお昼の12時を過ぎており、腹の虫がエネルギーを要求してきます。仕方ないのですぐ近くにある鱒の養殖場に向かいます。養殖場だけど釣り堀もあるらしく入園料が必要です。しかし、受付のお姉さん曰く、「ここに<ニジマスの親子丼>があるのでお兄さん、是非食べて行って!」と言われました。そう言われて行かねば漢が廃るってもんです。しかし、「イクラって鮭の卵なんじゃないのかな?これも親子丼って言って良いのかな?」なんて無粋なことを思いながら美味しく頂きました。
お腹も満たされたので、少しネットで近場を検索したら「トトロの森」なる文字を発見。「え、こんなところにジブリ関係の施設があるのか?」って興味が出たので醒井の街を後にします。
え〜と、結果的にあったんですが、昔の看板とトトロのキャラクターが貼ってある場所でした。周りは完全な住宅地です。ただ地元の人が頑張って綺麗にされてるんだろうな〜って思いました。
気を取り直してペダルを漕ぎ出して次に向かうは<青岸寺>です。ここはなんでも綺麗な庭園があるらしく観てみたいな〜と。実際に到着すると「あれ、のんびり観てたらこの後彦根まで行って暗くなる前にテント設営できるのか?」ってなり、泣く泣く写真だけパチリ。しかし、道中で発見した童夢の看板で急ブレーキ!!「え、あの童夢?童夢01の童夢?これは行くしかないっしょ!!」でも残念ながら閉まってたので、写真だけ撮りました。
次に目指すは琵琶湖に面した新しく出来た<Club Harie・ジュブリルタン>です。完全な自分のリサーチ不足なんですが、ここはパン屋さんなんですね。バームクーヘン買えなかったのが残念ですが、とりあえずコーヒーとクロワッサン生地のシュークリーム(これまたデカい)で一休みです。
その後は彦根城に寄り(中に入ってる時間は無い)、すぐ近くの侍サイクルさんにご挨拶と情報収集(その節はありがとうございました)して、今晩の酒と夕食情報を手に入れお店を後にします。教えて頂いた岡村本家酒蔵が17時で閉まるとのことだったので、頑張ってペダルを漕ぎます。無事にお酒も買えたし夕食の場所もそれほど遠くないと適当に走ってたらかなり行き過ぎてしまいました。大慌てで引き返して<江陽軒>さんへ。開店18時に対して、到着したの18時2分ですよ。それなのに物凄い人気店で1巡目に間に合わず結局40分ほどしてから店内へ・・・。「つけそばが美味しいですよ」と聞いてたんですが、外も暗くなり出し寒くなってきてたので、今回は塩そば大盛りにしました。
食べ終えて外に出れば、見事なまでに真っ暗。そして本日のキャンプ地である曽根沼公園までの道中も見事なまでに街灯も無く真っ暗。まあ、今回は調理する訳でもなく酒飲んで寝るだけなので気が楽です。今回の季節外れの陽気だと聞いてもやはり湯たんぽは持参して正解でしたね。明け方は結構冷え込んでいましたが、ぐっすり寝ることができました。
ゴミも空き缶くらいですので、リュックに十分入ります。大きな木の下にテントを貼ったお陰か夜露もほぼ無く、撤収も楽々でした。なんだか薄暗いなと思ってたら、どうやら濃い霧が発生してたみたいです。そういえば昨夜がラーメンだけだったので朝からお腹空いてきました。最寄り駅までの道中で<ゆとり珈琲>さんを見つけて、モーニング!
帰路も同じく輪行を駆使して彦根から3時間弱で自宅に到着です。今回は<Perfetto>という新しい相棒との初めてのミッションでしたが、大きなトラブルもなく(持って行ったエアマットの空気が漏れたけど、予備で持って行ってたウレタンマットのお陰で寝れた)、車輪は小さいけど、行動範囲は無限大な可能性を秘めてる<Perfetto>とこれからも新しい発見の旅に出れそうです。
Comments