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第5回徳島ミニベロアドベンチャーツーリズムサミットに参加してきました(3日目編)


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ーミニベロでお遍路巡りー


さてさて、表題にもある通り「ミニベロアドベンチャーツーリズム」というからには、本来の目的は自転車で徳島の魅力を体感すること。しかし、ここまでの2日間はほとんど自転車に乗らずに過ごしてしまいました。ところが3日目は一転、自転車でお遍路さんを巡りつつ鴨島へ戻り、夜には地元で行われる阿波踊りに参加するという、なんとも贅沢なツアーが用意されていました。

再び早朝5時半に集合し、徳島市内へ。吉野川の河口からいよいよ走り始めます。お盆の真っ最中とはいえ、早朝はまだそれほど暑さも厳しくなく、快適にペダルを回せます。吉野川沿いの道を走り出して間もなく、またしても渡船で対岸へ渡ることに。しかも、対岸に向かって手を挙げると、わざわざ迎えに来てくれる仕組みだそうで、「なんて便利なんだ!」と驚かされます。

これで船に乗るのは今回で3度目。海や川に囲まれた土地ならではの暮らしぶりに、「なるほど、こういうことか」と妙に納得してしまいました。


しばらく走ると、コウノトリの繁殖地へ到着。運が良ければ姿を拝めるとのことでしたが、残念ながら今回は出会えず……日頃の行いのせいでしょうか(笑)。そのすぐ後には、通称0番札所と呼ばれる「十輪寺」へ。ここは談議所とされており、お遍路を回る際に「本当に巡礼を始めるのか」「どの順番やルートで回るのか」を確認する場所だそうです。


そういえば今回のツアーに合わせて、真鍋さんが特別な御朱印帳を用意してくださいました。地元徳島の藍染で和紙を美しいグラデーションに染め上げたもので、サイズはなんとA4ほど。通常の倍近くあるので「これに御朱印を書いてもらえるのかな?」と少し心配になりました。


そして間もなく、一番札所の霊山寺へ到着。念願の御朱印もいただき、さらに差し入れとして梨やパイナップルまでご用意いただき、皆さん和気あいあいとした雰囲気に。ここでは住職からありがたいお話を伺い、数珠の正しい持ち方や玉ひとつひとつの意味についても教えていただきました。貴重な学びに加え、心まで清められたような気がします。


その後、二番札所では紅白の紐を握りしめてみましたが……残念ながら全く霊気は感じられず。「やっぱり自分には霊感はないんだな」と、改めて再確認する結果に(笑)。それでもミニベロ一行は順調に札所を巡り、参拝と御朱印をいただきながら進みます。

しかし日中ともなると、とにかく暑い!まさに茹だるような猛暑で、水分と塩分の補給はもちろん、体に水をかけながらでないと倒れそうになるほどでした。


そうして予定より少し遅れつつも、ようやく待ちに待ったランチタイム。用意されていたお弁当は、見た目にも美味しそうな豪華な一品。なんと、中身は釣りのときに釣り上げられたシーバスのフライ!(もちろん、自分が釣ったものではありません…笑)。しかも、そのお弁当を作ってくれたのは、初日の夜にコース料理を振る舞ってくださった〈Togo Deli Kitchen〉さん。由緒ある札所「安楽寺」で、皆で美味しくいただきました。



お遍路巡りはまだまだ続きます。七番札所の「十楽寺」では、本堂へ向かう門の裏側から上に登れるようになっており、その入口には左右二つの道が用意されています。ひとつは「縁結び口」と呼ばれ、男女の恋愛に限らず“良いご縁に巡り会える”とされる入口。もうひとつは「縁切り口」で、災いや悪縁を断ち切るご利益があると言われています。


さて、僕はどちらから登ったでしょう?(笑)


登った先には「愛染明王」が祀られていて、その場所には「SNSでの発信OK」と大きく掲示が。こういうところにも、現代らしさを感じさせられました。


十楽寺を出発すると、突然の土砂降りに見舞われました。まさかゲリラ豪雨に遭遇するとは思いもよりません。下着までびしょ濡れになりましたが、不思議と体が冷えて心地よいくらい。

この雨の影響で予定を変更し、九番札所「法輪寺」を目指すことに。道中では雨もすっかり上がり、代わりに強烈な陽射しが戻ってきました。法輪寺に到着する頃には、服もほとんど乾いてしまうほど。

時間も押してきたので、本日のお遍路巡りはここまで。ここからは鴨島の街へと向かいます。



ーこれが本場の阿波踊りー


吉野川沿いを走っていると、「これから日本最大の中洲・善入寺島を通ります」との案内。そこで渡る橋は、なんとすべて潜水橋(沈下橋)だそうです。実は自分、前回も通ったことがあるのですが、昔はここが飛行機の滑走路だったとは知りませんでした。だからこそ、先が見えないほど一直線の道があるんですね。


善入寺島ではさまざまな野菜が栽培されていて、さらには一面の向日葵畑も。ところが、この日の暑さのせいか、向日葵たちがなんと太陽に背を向けていました。「いや、どんだけ暑いねん!」と心の中でつぶやいたつもりが、もしかすると口からダダ漏れだったかもしれません(笑)。


鴨島が近づくにつれて、若者たちはスプリント合戦に夢中。シングルスピードの〈Perfetto〉に乗っている自分は、「あ〜青春だねぇ。ここまで走ってきて、まだあんな体力あるんだ」と感心するばかりでした。


やがて鴨島の街に到着すると、すでにお祭りが始まっていてかなり賑やかな雰囲気。人混みをかき分け、とりあえず汗だくの服を脱いでシャワーを浴びてさっぱり。そこへ「夕食に行きますよ〜」と声がかかり、子供たちの阿波踊りを横目に見ながらお店へ。席に着くと、待ってましたの乾杯ビール!次々と運ばれてくる美味しそうな料理につい調子に乗って日本酒まで…。そして締めにはまさかのカレー登場。これで今回の徳島滞在、何度目か分からない「腹パンパン」状態に。


まだまだお店でゆっくりしたいところですが、ここから本日のメインイベント「地元の阿波踊りに参加する」がスタート。大川社長の「ほっかむり」が上手くできないので手伝ってあげたら、なんだかドヤ顔で睨まれました(笑)。会場に着くと、なんと前日に徳島市内で見た有名連「蜂須賀連」の方々と一緒に踊れるという贅沢さ!ひと通り踊りを教えていただき、いざ列に並んで踊り出すと…お酒の酔いも手伝って、何が何だか分からないけどとにかく楽しい。

後で動画を見せてもらうと、まあひどい踊りではあるのですが、確かに楽しそうな顔をして踊っている自分が映っていたので結果オーライ!最後には「蜂須賀連」の皆さんと記念撮影もでき、最高の思い出となりました。


来年は皆さんも本場の阿波踊りを体験してみては如何でしょうか?自分もぜひ来年も参加したいと思っています。もちろん、<Perfetto>と一緒にお遍路の続きもしながら!!

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