前編はこちらから
昨夜は早々に就寝したので、5時前に目が覚めてしまう。これもキャンプあるある。それにしても鶯の見事な鳴き声は惚れ惚れしてしまう。都会の大阪じゃまず聞くことはない。空を見渡せば透き通るような快晴。そして、天気予報の予想によると今日は29度まで上がるらしい。梅雨の前に夏が来るのか?
寒暖差が激しかったのか、フライシートもビッショリ濡れてる。そして、山の影になってるので、なかなか陽が差し込まない。とりあえず急ぐ旅でもないので、のんびり撤収しながら陽が登ってくるのを待つ。その間に朝食で食べる予定の手延べ素麺を調べる。
「ふむふむ、すぐ下にある道の駅が8時半からオープンするのか?よし、それにしよう!」
”立つ鳥跡を濁さず。来た時よりも綺麗して帰りましょう。”小学校の時に教わった言葉を思い出す。海外ではそういう教育してるのかな?なんて考えてたら撤収も終了してたので、管理棟に挨拶してキャンプ場を後にする。目当ての「道の駅小豆島ふるさと村」まで自転車だと2分ほど。素晴らしい!早速、朝食をと思ったら開いてない。どうやら土産物は8時半から開いてるが、飲食は10時からの様だ。しまった、此処で1時間半も待つ訳にはいかない。
仕方がないので、お土産だけ購入してフェリー乗り場へと向かう。帰路は往路と違い、島の北側を通るルートを選択。距離は長くなるが、同じ道を戻るのも芸がない。
調べてみるとどうやら、近くに<エンジェルロード>という有名な観光地があると分かったので、そこへ向かってみる。有名な観光地ともなれば、付きまとうのが渋滞と駐車場の問題。しかし、そこは自転車であれば問題無し。長い渋滞の車列を横目にスイスイと目的地に到着。お客さん待ちのタクシーは例の「からかい上手の高木さん」がラッピングされてる。映画が公開されたら見てみようかな?
なるほど、干潮時に島と繋がる道が出来るのでそれを<エンジェルロード>というのか。大切な人と手を繋いで渡ると言われてもね〜気ままなオッサンソロキャンパーにはまたしても無縁なようで・・・。
実際現場に到着すれば、沢山のカップル達や、海外からの観光客の方々が。いたたまれない気持ちでそそくさとその場を後にする。滞在時間僅か5分?!
「そういえば昔、ロバート・デニーロとミッキー・ロークが主演の映画が同じタイトルじゃなかったかな?・・・あれ、シティハンターの続編も同じタイトルだった気がする。いやいや、エンジェルハートだったか?覚えることより忘れることの方が得意な年齢になったもんだ。」
などとあいも変わらず、人気の観光地とは関係ないことに頭を巡らせてる(笑)。
県道26号線を北に進み出すと、またしても急な登り坂が登場。キャンプ道具満載と、この日の気温じゃなかったらそんなに苦しくないはず・・・多分。
「もう少しで頂上なのか?」「次のコーナー曲がったら、平坦な道になるんじゃ?」なんて何度も思いながらエッチらオッチら登ってると、何やら左手に大きな物が視界に入ってくる。
「おお、大観音様。そういえば淡路島にあった大観音様は取り壊されたんだっけ?あそこも自転車で行ったな〜。」なんて記憶が蘇ってくる。大観音様を過ぎると短いトンネルがあり、やっとそこから念願のダウンヒル!
荷物満載なので下りでのハンドリングが心配になるが、我が相棒<Perfetto>は事も無げに軽快に下って行く。下り切ったその先には<道の駅大阪城残石記念公園>があった。
何気なく、中を覗くと素麺の文字が!しかし、よく見ると手延べ素麺ではなく、島愛麺(とうあいめん)と温麺(にゅうめん)の文字が。温麺は分かるとして島愛麺とは何ぞ?店員さんに教えて貰うと、どうやら中華風の温麺とのこと。要はラーメンの麺を素麺にしたってことね?じゃあ、それを朝食にしよう。
「うん、想像通りほぼラーメンだ!(笑) でも、これはこれで美味しいのでアリだな」
此処からゴールの福田港までおよそ16キロ。何度も出てくるアップダウンに辟易しながらも確実に距離は短くなってる。
「よし、この感じならフェリーの時間まで1時間くらい余裕がありそうだ。」
そうなると、「やはりフェリーに乗る前に食事を済ませてしまおう」とか、「買いそびれたお土産もフェリー乗り場ならきっと売ってるだろう。何を買おうかな〜?」なんて考えながら走ってたら、道路の青線には福田港まで1キロの文字が。どうやら最後っぽいダウンヒルも爽快に下ってくると、ゴールの福田港は目の前。往路で食べた定食屋の斜め向かいの定食屋に飛び込む。日替わり定食があり、今日は生姜焼き定食とのことで、噛み締めながら頂く。後は乗船まで待つだけ。
乗船時間になり、乗り込むと完全に人が少ない。「皆さん、まだまだ小豆島を満喫するつもりだな?羨ましい〜。」等と勝手に思いながら席に着くと、なんかポケモンのキャラがそこら中に。ヤドンというキャラみたいで、うどんと掛けてるとかなんとか・・・。子供には大人気みたいで、ずっと写真撮ってる家族連れがいた。
そして、近づく出航の時間。デッキ後方で見てると、とうとう船が動き出し、港が少しづつ小さくなっていく。
「あ〜小豆島をもっと堪能するには後1日は欲しいな。次は海鮮とか、地元の美味しい日本酒なんかも飲みたいぞ〜」と再訪を心に誓う。船は鏡のような水面を滑らかに進み、気持ち良い風と揺れに眠気が襲ってくる。
そして、往路と同じく復路も暫くすると夢の中へ・・・。
今回もノントラブルで見事に走り切ってくれた、相棒の<Perfetto>は6月下旬から7月上旬に入荷予定となっています。商品についての詳細はこちらのページへ。
ご注文に関しては、弊社製品取扱いの全国の販売店様へお願いいたします。
さて、次は何処に行こうかな〜。
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